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日本スギ花粉
スギ花粉症の原因物質は,スギ花粉アレルゲンです。これには主に2種類が知られており,1つはCry j 1という分子量約40 kDaの塩基性タンパク質です。Cry j 1は粒径約30μmのスギ花粉表面に付着しているユービッシュ小体(粒径約0.7μm)に局在しています。もう1つはCry j 2という分子量約37 kDaの塩基性タンパク質です。Cry j 2はスギ花粉内部のデンプン粒および花粉内膜に局在していると考えられています。
参考文献
王青躍,他,エアロゾル研究, 23, 120~126 (2008).
安枝浩,他,医学のあゆみ, 200, 358~362 (2002).
2022年7月にISO4333「繊維製品上の花粉やダニ由来タンパク質等の減少度測定方法」が制定されました
ISO4333は、アレルギーの原因となる花粉またはダニ由来のタンパク質を低減する繊維製品についての性能を評価する方法を定めた国際規格です。
弊社では、花粉由来タンパク質「精製スギ花粉抗原Cry j 1」(#HBL-C-1)、「精製スギ花粉抗原Cry j 2」(#HBL-C-2)や、花粉由来タンパク質Cryj1を測定する「Cry j 1 ELISA Kit」(#DS800)をラインナップしています。
<試験概略>
試験片に花粉由来タンパク質溶液を添加する
↓
25℃で2時間静置した後、添加した溶液を回収する
↓
回収した溶液中の花粉由来タンパク質濃度をELISA法で測定する
↓
低減化率(%)を算出する
低減化率(%)
=(ネガティブコントロールの花粉由来タンパク質濃度 – 試験片での花粉由来タンパク質濃度) / (ネガティブコントロールの花粉由来タンパク質濃度) ×100
※試験の詳細については国際規格ISO4333をご参照ください
…実験お役立ち情報…
実験に役⽴つTIPSや基本情報をご提供します